iPhone、落としました
前回の記事の時に前振りしましたが、大事な母親学級の会議の前にiPhoneを落としました。
会議でいろいろ連絡を取り合うかと思って、使いやすいように普段と違う持ち方をしていたんですよね。
そしたら、落としてしまいました。
会場に着いたことを純子さんに連絡しようとiPhoneを取り出したら、ケースの中が空っぽになっていて、ガボンに来て一番焦りました~。
「ゆのさんーーーーiPhoneなくなりましたぁあ!」
と、会場準備に忙しい先輩に向かって叫びました。
優しい先輩お二人に「探しておいで~」と見送られ、「大事な会議前に役立たずでほんとすいません!いってきます!」と、会場をあとにして自宅へ向かいました。
iPhoneが高く売れるこのガボンで、iPhoneを落として返ってくるわけがない。
そう思いながらも、悪あがきで探しに出発。
タクシーを取るまでの間、下に落ちていないかと見て歩いていると、通りすがりのお兄さんが「僕の電話からかけてみなよ」と声をかけてくれて、一緒に探してくれました。
よく考えたら、もう1台あるケータイからかければよかったのに、てんぱりすぎて全く頭にありませんでした。笑
彼と探したけど見つからず、別れを告げてとりあえずタクシーに乗車。
タクシーの中でもひたすらチビケータイからiPhoneにかけまくりました。
そしたら、
「Alor?(もしもし?)」
と、電話越しに男の子の声。
自分からかけといてびっくりしました。
思わず「あ、もしもし」って日本語はなしちゃいました。
電話に出てくれた彼の名前はサミュエル。
話していると、彼は私と同じ地区に住んでいる高校生の男の子で、自宅から車で30分ほどのところにある高校に通っているとのこと。
私は同じ地区に住んでいる日本人ですと伝えると、
「うん、日本人が住んでいるの知ってるよ。今日は16時に学校が終わるよ。待ち合わせて渡せるよ。」と。
なんていい子だよ。
と一瞬思いましたが、油断はできません。
なぜならここはアフリカです。
待ち合わせた先で待っているのが、ガラの悪い男集団だったらどうしましょう。
ということで、学校名を聞いてそこに取りに行くことにしました。
その学校もどこか知らなかったので時間はかかりましたが、たくさんのガボン人に教えてもらいながらなんとか辿り着きました。
ひとまず…実在する高校だったし、私立だったのでガラの悪い男集団の心配はなさそうと一安心。
サミュエルに会えたら、お礼として2000フランセ―ファーを渡そうとポッケにお金を入れて、校内へ。
そしてついにサミュエルと対面。
いっしょに拾ったという友達の男の子と私の前に現れました。
最初に思ったことは、
わお、2人ともばりイケメン…。
笑顔で「よかったね」と、ポッケからわたしのiPhoneを取り出し、渡してくれました。
iPhoneは返ってきたし、サミュエルもその友達もいい子なうえにイケメンだし、私のテンションは爆上がりです。
2000フランセ―ファーを財布に戻し、10000フランセ―ファーを取り出し、
「Merci、Samuel!(ありがとう、サミュエル!)」
と言って、礼金を渡してハグしました。
そして、サミュエルとお友達にさようならをして、再び会議の会場へ戻りました。
あとで、サミュエルと写真を撮らなかったことを後悔しました。
また家の近くで会えるといいなーと思います。
それにしても、アフリカで落としたiPhoneがまさか返ってくるとは思いませんでした。
2019年の運はすべて使い果たしました。あと2カ月だけど。
何度でも言います。ありがとうサミュエル。
ガボンも捨てたもんじゃない。笑