Octobre rose 〜子宮頸がん、乳がん検診〜
書いていたのに投稿するの忘れてました。
10月、今年もOctobre rose (オクトーブルローズ)の月がやってきました。
子宮頸がんと乳がんの啓発を目的として、世界で様々な活動が行われるピンクリボンの月です。
昨年はエクササイズについて書きましたが、
今年は検診のことについて。
昨年は知らなかったのですが、ガボンの首都各地で無料の検診を行なっているとのことで、ザイヨン保健センターへ見学に行ってきました。
↑検診室
検診をするのは看護師さん。
まず患者さんは部屋で真っ裸になり(ガボンでは普通なので驚かなくなってきました)、内診台にあがります。
びっくり1つ目。
クスコ(膣内を見るための医療器具)が
使い捨てのプラスチックなこと。
日本では見たことがないので驚きました。
クスコに使い捨てってあるんだ…
まぁよく考えると、医療機器を滅菌消毒できるような設備がある方が少ないアフリカですから、当然なのか…
調べたところ、サイズはSでした。
びっくり2つ目。
頸がん検診を細胞診ではなく視診で行うこと。
細胞診はその名の通り、子宮頸部の細胞を採取して調べる方法です。
日本では細胞診をするのが普通です。
乳がんが触診なのはまだわかるとして…
頸がん検診を視診で行うのは驚きました。
しかし細胞診ができるような検査設備や物品がないことを考えると納得です。
びっくり3つ目。
検診に来る人がいること。
そこかよって感じですよね。
でもそこなんです。
アフリカの人は、無料だからといって検診に来るわけではありません。
そもそもどんな病気で、発症したらどうなってしまうのか、どれだけ進行が早いのか、そんなことを知っている人はほぼいないと思います。
そもそもこの国には「予防する」という概念が薄い気がします。
病気は、発症したらその時に対処すればいい、そういう考えが多いのかもしれません。
同期のボランティアがあるガボンの医師から聞いた話によると、大学の講義で予防について学ばなかったそうです。
そもそも医師が予防の大切さの講義を受けていないのだから、それが一般の人になかなか広まらないのは当然ですよね。
早期発見に関しても同様のこと。
なんの症状もなく、今自分が元気だと思っているのであれば、わざわざ検診には来ません。
そもそも、検診に来るための交通費があれば食費に回す、という人がほとんどではないでしょうか。
実際、検診に来ている方は年齢が40代くらいで身なりをきれいにしているそこそこお金がありそうな方が多いようで、ザイヨン保健センターでは10代や20代の子が検診に来ることは少ないみたいです。
今年もエクササイズに行ったのですが、
検診会場が併設されており、
そこには若い子も少しはいました。
少しずつでもいいので
こういった啓発を通して、
病気の予防や早期発見などの大切さを知り
健康意識が上がるといいなぁと思います。
今年のエクササイズの最終日、
ピンクのライトに照らされて
まるでクラブのようでした。笑
今回、見学させてもらったザイヨン保健センターで今年の7月から活動している助産師のあやねぇ。
検診のお手伝いをしているところ。
薬局から手袋を調達してくる任務を授かり、はじめてのおつかいをがんばっているあやねぇ。
無事におつかい終了。
ザイヨン保健センターはなかなか規模が大きく、妊婦さんやこどもだけでなく成人の人も受診することができるので、毎日患者さんでいっぱいです。
スタッフも多い中、まだ活動が始まって3ヶ月経たないくらいであるにもかかわらず、センターのスタッフとしっかりコミュニケーションが取れていて、みんなに好かれているのがよくわかりました!
いい活動ができていて素敵でした❤️
今後もあやねぇとは同じ保健センター派遣同士、いろいろ相談して活動していきたいと思います!